セレン電池のカバーレンズを眺めていると、とても懐かしい気分に浸れる。
米谷美久氏がPENシリーズの設計を始めたのは、オリンパスに入社して2〜3年目の駆け出し技術者の頃だったそうである。
当時高価だったフィルムを経済的に使えるようにとハーフサイズにこだわった。また、気軽にスナップが撮れるというコンセプトで、固定焦点、プログラムAEなどのアイデアがどんどん詰め込まれていく。
EE2はプログラムAE機の2世代目。その後PENは進化し、ハーフサイズの一眼レフカメラへと進化していく。
この個体のセレン電池は40年近く経っても元気である。ロシアカメラと違って、逆光にも強い。
AEの範囲外の暗さになるとファインダー内に通称「赤ベロ」と呼ばれる警告表示が出て、シャッターが切れないようになっている。
こういうギミックは使っていてとても楽しい。 |