「レンジファインダーはこれ一台あればいい!」と言ってもいいくらい、使い勝手の良いカメラである。 本体のみの重量は579g。プラスティックの塊とも言える近年のカメラと比べるまでもなく、手にとるとずっしりとくる。 50mmの標準レンズと24枚撮りフィルムを装填すると700g超となり、首から提げているだけで肩こりになりそうだ。 しかしその重量感から、ゾルキー独特の「バシュッ」というシャッターの衝撃にもブレる心配は少ない。 ボディ全体の鋼鉄感は張り皮を通して、冷んやりと伝わってくるのである。 フォトショップサイトウさんにてジュピター8(50mm F2)とセットで14,800円にて購入。 |
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バルナックライカのコピーからスタートしたゾルキーシリーズの中で、この4Kは最終形であると言える。(後に5,6,10と開発されているが・・・) シャッタースピードはバルブ、1/1から1/1000まであり、フィルム巻取りのスプールは一体型、そしてZorki-4から進化してフィルム巻上げはレバー式となっており、楽々である。 ただ、少々使いづらいのはシャッタースピードの調節ノブが硬く、間隔も狭いため合わせにくいことだが、普段使う分には許容範囲である。 |
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シリアルナンバーは1976年製を表している。 30年前の個体とは思えないほど、ボディ各部はピカピカしている。 想像するまでも無く、ロシアの一家庭で大事に使われてきたに違いない。 (ちなみに一緒に付いてきた専用の革ケースはそれなりにくたびれて年代を感じさせてくれた) なお人気のゾルキー1、2はピント調節用とフレーミング用のファインダーが別々となっているが、3以降は一体化されている。 |
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シャッタースピード、絞りはマニュアル。ピントは距離計連動のファインダー。 これからマニュアルのレンジファインダーを始める人、あるいはロシアカメラをかじってみたいという人にはオススメの一台である。 ゾルキー4、4Kは製造台数も多く、現在でもかなり流通しており、価格は標準レンズ付きで1万円台前半である。 |
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フラッシュは1/30以下で同調する。アクセサリシューに接点はないので、シンクロケーブルが必要。ヒカル小町10iはゾルキー4kにもピッタリである。 |
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