(注)このページは長文です。ダイアルアップ接続では電話代がもったいないので、一旦文章とイメージを表示したら、電話を切った後でゆっくり読むことをおすすめします。
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例題では、左図のようなコンクリート擁壁の断面図を描きます。 擁壁の右側が市道で左側が民地(畑)となっています。 縮尺は1/50です。 |
JW_CADを起動したら、まず画面左下の縮尺を"S=50"にします。変更は、数字の部分を{左}した後、キーボードから数値を入力します。 次に左のように基準になる線を、交差するように[H]ツールで引きます。 | |
基準線を元に、復線を引きますが、寸法を合わせて引く場合は、元になる線の上で{左}すると上図のように寸法(間隔)が入力できるようになります。 例題に合わせて"160"とミリ単位で入力し、縦の基準より右側の位置で{左}します。 | |
同様に"35"、"410"で縦の復線を2本引きます。 | |
横の復線は、"360"、"450"です。 | |
一番下の線が短かったので、のばしてやります。 [T]で、線の伸縮したい方の端で{左}し、伸縮したい場所までマウスを動かして、{左}します。 これで、基準となる線ができました。 |
擁壁の右法面の線を引きます。 [X]を選択し、天板の右端になる部分で{右}、道路との接地面で{右}すると、斜めの線が引けます。 この時{右}するのは、縦横線の交点を始点・終点としてキャッチするためです。{左}で線を引くと、交点を捉えることができず、隙間が空いてしまいます。 | |
左法面も同様に描きます。 | |
ここで不要になった縦の基準線(右側の3本)を削除します。 [D]を選び、消したい線の上で{右}します。間違って違う線を消した場合は、エスケープキーを押して下さい。 | |
次に、道路面の下に補助線を引きます。 補助線は図面に出力したくないので、線種で「補助線」を選択します。 画面左メニューの"PEN.XXX"の部分を{左}すると、線種選択のメニューに変わります。 「補助線」を選ぶと「*(アスタリスク)」が付いて変更されます。 [F]で道路面と平行に復線を引きますが、特に寸法を指定せず、適当な位置で引きたい時は、対象線を{左}した後、数値入力せずに適当な位置で{左}します。 | |
左右の法面線を補助線まで[T]で伸縮します。 幾つかの線を決まった位置まで伸縮する場合、基準となる線を{左2}して赤色反転の線にしてから、順次伸縮したい線を{左}すると、楽にできます。 この時、ダブルクリックしたつもりでも、マウスを動かしながらしてしまうと下図のように丸い印が付いて、線切断のモードになってしまいます。 これは、1本の線を分割したいときに使うモードなので、エスケープキーを押して取消し、もう一度やり直します。 | |
[T]で同様に接地面の道路側と民地側を伸縮し、境界線となる左側の縦線も適当な所まで縮めます。 以上で、大体の輪郭が出来上がりました。 | |
道路面にハッチ // を入れるため、閉じた図形にします。右端の部分に[H]で縦線を入れます。 線種は補助線にします。 | |
[x]ハッチツールを選択し、左図のようにハッチングしたい図形の辺を順番に{左}します。 選択された線は赤色に変わるので、1→2→3→4→1というふうに、最初に選んだ線を最後にも選ぶようにします。 [1 指示終了]で、ハッチの描画に移ります。 |
例題では、上のように設定するときれいにハッチングができます。 角度=45度、ピッチ=4.0mm 種類=2本線 線間隔=0.5mm |
[1 実行]すると、ハッチが描かれます。 思うようなハッチが描けなかった場合は、ここでエスケープキーを押し、[1 同図形ハッチ追加]で設定モードに戻りますので、何度でも試すことができます。 | |
次に民地側の接地面は畑なので、デコボコした感じを出してやります。これは「拡張線種」のランダム線で描くことができます。 拡張線種を使用するためには、JW_CADの起動オプションで、 -L を指定していなければなりません。 JWC.BAT を確認して、次のように太線部を追加して下さい。 JW_CAD -B600 -S300 -E1 -L %1(前後略) 拡張線種が使える時は、ペン選択時にファンクションキー1〜8を押すことで、線種を変えられます。ここでは、f1でRnd.f1を選択します。 | |
[w]ツールを使い、畑の接地線上で{左}、線種をランダム線に変更します。 画面上では、直線の表示になっていますが、プロッタ出力した際に手書き風の線が描かれます。 | |
デコレーションの仕上げに、擁壁断面にポチポチを描いてやります。 [v]で点を描きますが、起動時には「仮点モード」になっていますので、[1]で実点モードに変えることを忘れないで下さい。仮点だと図面に出力されません。 ポチを描くときのコツは、あまり多く打たないようにする方が「らしく」見える事です。 勾配の数字を入れる所も開けておきます。 |
左側の法面上に勾配の数値を記入します。 ここは線の傾きに合わせて文字を入れたいので、[A→3]で角度指定をします。 [f・1マウス角度]を指定、左肩の部分を{右}すると図のような赤い円弧が現れます。 これは角度指定のための円弧なので、接地面との交点で{右}します。 | |
文字の基点は「中下」で、下との間隔を0.5mm空ける設定にします。 また、線上の中間点に文字を書くため、98では「GRPH」キー、DOS/Vでは「ALT」キーを押しながら、法面線を{左}します。 入力モードに入ったら、"1:0.1"と入力して、リターンキーを押します。 これで、線に沿った文字が書けました。 | |
後は、必要な文字を書き込み、仕上げをします。 ←(矢印)は[S寸法]ツールで描けます。 出来上がりの拡大図はここをクリックして下さい。 |